
環境保全啓発活動
浄化槽の適正処理を行いましょう
浄化槽とは、微生物の働きを利用して、家庭などから排出される汚水を綺麗にするための装置で、下水道と同程度の汚水処理性能を持っています。しかし、使い方を誤ったり、適正な管理を怠ると、本来の機能を十分に発揮することができず、悪臭の発生や河川の汚染にもつながります。
生活環境をきれいに保つため、浄化槽の適正管理を行いましょう。
保守点検
保守点検とは、浄化槽の点検・調整・修理・消毒剤の補充などを定期的に行います。家庭用の小型浄化槽では、3ヶ月に1回以上(回数は浄化槽の大きさや処理方式などにより異なります)行うように定められています。
清 掃
浄化槽に流れ込んだ汚水は、微生物の働きにより浄化されますが、この過程で必ず汚泥やスカムといった泥の固まりが生じます。これらがたまりすぎると、浄化槽の機能に支障をきたし、悪臭の原因になったりします。
清掃とは、浄化槽の中に溜まった汚泥・スカムを引き出し、浄化槽内の調整・洗浄を行うものです。
浄化槽法により、年1回以上(回数は浄化槽の大きさや処理方式などにより異なります)行うように定められています。
法定点検
法定検査は日頃行われている保守点検や清掃の実施状況の確認を含め、浄化槽の状態を総合的に判断するもので、検査機関である(財)鳥取県保健事業団が検査を行います。
浄化槽の使用にあたっての注意事項
- トイレ使用時の注意 ・水のむだ使いを避け、一度に大量の水を流さないでください。
- 台所での注意 ・使用済みの天ぷら油等の油脂類は流さずに、吸着剤等で吸着させ可燃ごみに出してください。
- お風呂での注意 ・お風呂の残り湯は一度に流さず、少しずつ流してください。
- その他浄化槽使用上の注意 ・浄化槽のマンホールの上には物や車を置かないでください。
・トイレはトイレットペーパーを使用し、たばこの吸い殻や紙おむつなどの異物を流さないでください。
・便器の清掃の際、塩酸等の劇薬を使用しないでください。
・調理くずなどの生ごみは直接排水口に流さず、水切りネット等でろ過して流してください。
ろ過したものは水を切って可燃ごみに出すなど別で処理してください。
・洗剤の使用は必要量だけにとどめてください。
・残り湯は熱湯のまま流さず、ぬるま湯程度まで冷ましてから排水してください。
・硫黄成分が含まれる入浴剤の使用は避けてください。
・清掃の際は、浄化槽使用可能の記載のある洗剤を使用してください。
・蓋は常に閉めておいてください。
・ブロワーの電源は絶対に切らないでください。通気口や送風機の空気取入口をふさぐこともやめてください。
・故障や異常が発生したとき、休止又は廃止する場合は、保守点検業者へ連絡してください。